切ない青春ストーリーが見たい時はバンドを描いた『映画 ギヴン』がオススメ

切ない青春ストーリーを見たい時には、キヅナツキ原作の人気BLコミックを劇場アニメ化した『映画 ギヴン』がオススメ。
バンドを組んでいるメンバーたちを描いた青春ラブストーリーだ。
フジテレビの人気の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でTVアニメシリーズ化され、その続編となっている。

あらすじ

春樹が思いを寄せる秋彦には同居人がいるが…

お人好しで面倒見の良いベース担当の春樹は、ぶっきらぼうだけど音楽の才能があるドラムの秋彦にかねてから思いを寄せている。
しかし、秋彦には雨月という天才的なヴァイオリニストの同居人がおり、惰性的な体の関係が続いていた。
秋彦と雨月は過去にどうしようもないほど惹かれ合ったが、お互いがお互いを潰し合うような破滅的な関係性。
秋彦は雨月の存在に息苦しさを感じ、同時に春樹が自分に向ける気持ちにも気づき…!

三者三様の思いが理解できるからこそ切なくて

秋彦は男にも女にもモテるズルい男。
こんな男を好きになってしまった春樹の思いが切ない。
自分から秋彦の気持ちが離れていっていることを感じてる雨月も切ない。
ズルいけれども、自分ではコントロールできない感情に苦しめられている秋彦もまた切ない。
『映画 ギヴン』は三者三様の思いがそれぞれわかるからこそ、見てる方も苦しいほどに切なくなるラブストーリーだ。
また、本作はラブストーリーというだけじゃなく、バンドものとしても見応えがある。
音楽の才能が無いものの悩み、才能あるがゆえの悩みを掬い取り、バンドとしての成長も描いていく。
ラブストーリーだけなら興味があまりわかないという方にも楽しんでもらえることだろう。
原作コミックでは音まで表現できないライブシーンも鳥肌もので見どころだ。

劇場版では大人組たちの三角関係が展開

TVアニメシリーズ『ギヴン』で描かれるのは4人組のバンドメンバーのうちの高校生2人の上ノ山と真冬。
ギターを抱える真冬と出会った上ノ山は真冬が魅力的な歌声を持つことに気づいてバンドに誘う。
過去にトラウマを持つ真冬に上ノ山が惹かれてゆき、この高校生組の話も良いのだが、劇場版では大人組と呼ばれる大学生たちが描かれる。
バンドメンバーの春樹と秋彦、そして秋彦の同居人である雨月にスポットが当てられ、彼らの三角関係が展開していく。
劇場版だけでも面白いが、TVアニメシリーズも見てから見ると、より深く人間関係が知れて面白みも増すことだろう。(TVアニメシリーズはNetflixで配信中)

(情報は記事公開時のものです)

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