大人気放送中の『仮面ライダーガッチャード』は令和仮面ライダーの5作目。人工生命体・ケミーを組み合わせる錬金術で、何通りものユニークな能力を発揮して戦う。今回の劇場版『仮面ライダー THE SUMMER MOVIE 2024』では、DAIGOが主人公・宝太郎の20年後の姿である仮面ライダーガッチャードデイブレイクを演じ、現在の宝太郎と共闘する。ゲスト出演回で毎週視聴者を沸かせてくれたDAIGOに「未来の宝太郎」役への想いを伺った。
最初に出演が決まった時に思ったのは「O・Y・I」
最初に出演が決まった時に思ったのは「O・Y・I」。出演できるのは本当にうれしいことなんですけど、1年続く長い作品のなかでこんなに重要な役を任されたということで、「オレ やって いいの?」という気持ちが最初はありました。でも、改めて自分自身に問いかけてみたんです。「やるか、やらないか」。選択肢は2つだけ。「やる」と。「選択肢は2つだけ」。これって実は、僕が演じている仮面ライダーガッチャードデイブレイクのセリフなんです。このセリフのおかげでこの役を思い切って演じることができたということも含めて、このキャラクターを代表する、いろいろなものがすべて詰まったセリフだなと思いました。
デイブレイクがドラマの16話に出てきたときからずっと変身したままで僕は声だけだったので、今回初めて顔を出して演じることになって、壮絶な未来を生きてきた宝太郎として、衣装やメイクのおかげで声だけで演じるよりはずっと役に入り込みやすかったです。特に眼帯は僕にとって大事なアイテムで、これをつけるとバチっと宝太郎になれるというか、自分のなかでスイッチが入る感じがありました。未来の宝太郎を自分のなかで作り上げるというよりは、むしろ「僕が未来の宝太郎だ!」という意識にしてくれました。
僕が演じる未来の宝太郎と、本島純政くんが演じる現在の宝太郎。もちろん同じ人間なんですけど、彼が僕の年齢になるまでに経験してきたことや苦労してきたものがあるから、やっぱり違う。子どもから大人まで楽しめるようなドラマのなかで、「本当にこんな絶望ってあるのか?」ってくらいの苦しい過去を抱えて、どん底に追いやられている役なんです。そういう部分を意識して演じましたね。今回の映画では、未来の宝太郎が現在の宝太郎に熱い言葉を投げかけるシーンがいくつもあって、いろんなことを背負ったうえで若い人を思いやる気持ちっていうのは、お父さんお母さんのほうがきっと共感してもらえるんじゃないかな。
映画の見どころは「W・H・K」若い人を思いやる言葉に共感してもらえたら
いちばんの見どころは「W・H・K」。「ダブル 宝太郎の からみ」を見てほしいです。現在と未来の宝太郎を比べたら、やっぱり僕は歳を取っています(笑)。でも、ただ歳を取ってるわけではないんです。未来の宝太郎も、現在の宝太郎もそれぞれの世界でがんばっている。若い人はこの映画を観て、「20年後の自分はどうなってるかな?」って思うだろうし、大人になった人は逆に、「20年前の自分はどうだったんだろう?」って思い出せる。そんなふうに楽しんでもらえたらうれしいですね!
DAIGO
1978年東京都生まれ。2003年にメジャーデビュー。2007年からはBREAKERZのボーカリストとして、音楽活動だけでなく幅広いタレント活動を展開している。俳優としての出演作には映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』(2020年)、ドラマ「インビジブル」(2022年)など。今年は新たなレーベル「D5 RECORDS」を発足させ、歌謡界の新星・一之森大湖をプロデュースした。
仮面ライダーガッチャード&爆上戦隊ブンブンジャー』
2大ヒーローによる豪華2本立て映画。『仮面ライダーガッチャード』には物語のキーパーソンとなる仮面ライダーガッチャードデイブレイクに変身する“未来の宝太郎”役としてDAIGOが出演。
●7月26日(金)全国ロードショー
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Text/真鍋新一