2019年5月に公開されると全世界が注目し、2019年~2020年の映画シーンを席捲した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。
クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』やジム・ジャームッシュ監督作『デッド・ドント・ダイ』ほか並み居る強豪を抑え、第72回カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞。
第92回アカデミー賞でも外国語映画として初めてとなる作品賞受賞の快挙を成し遂げ、最終的に作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4部門を制した。
鬼才ポン・ジュノ監督による絶品エンターテインメント
本作のメガホンをとったポン・ジュノ監督は、実際の未解決事件を映画化した『殺人の追憶』(2003年)、モンスター・パニック『グエムル -漢江の怪物-』(2006年)、フランスのグラフィックノベルを原作とするハリウッド大作『スノーピアサー』(2013年)など次々と話題作を世に送り出した鬼才として知られる。
『パラサイト 半地下の家族』は、貧困層と富裕層がそれぞれにパラサイト=寄生し合いながら暮らしている現代社会の実情を、貧困層の目線から風刺をこめて描いたシニカルな人間ドラマだ。
ユーモア、サスペンス、アクション、ロマンス、ホラー…、全ての要素が詰まった絶品エンターテインメントを堪能して欲しい。
万年浪人生のキム家の息子ギウは、職を求めて高台の豪邸に出かけていき…
たびたび事業に失敗するも楽天的な父キム・ギテク、母チュンスク、浪人中の息子ギウ、美大志望の娘ギジョンの4人は、Wi-Fiの電波が弱く、トイレの水圧も低い貧困層が住む“半地下住宅”で暮らしている。
家族全員失業中で仕事を探していたギウは、ある時、留学が決まったエリート大学生の友人から家庭教師の代打を頼まれ、高台にあるIT起業家パク・ドンイクの豪邸を訪ねる。
パク家の娘ダヘとその母ヨンギョは、受験経験だけは豊富の“受験のプロ”であるギウの言葉に魅了され、すっかりギウを信用したヨンギョはさらに美術の先生を探していると告げる。
そしてギウは兄妹関係を隠し、美術系の家庭教師としてギジョンをパク家に紹介し…。
キム一家の父ギテクを韓国の名優ソン・ガンホが熱演!
いつも飄々としているキム一家の父ギテクを演じるのは韓国の国民的俳優ソン・ガンホ。
シリアスな中にもユーモアを感じさせる人間味のある演技を得意とするガンホは、日本でも話題となった『シュリ』(1999年)、『JSA』(2000年)ほか著名な韓国作品で主演を務め、ポン・ジュノ作品の常連俳優としても活躍している。
また、昨年末に米ニューヨーク・タイムズ誌が発表した過去20年間を振り返る「21世紀の最も偉大な俳優25人」では、カトリーヌ・ドヌーヴ、マハーシャラ・アリ、ジュリアン・ムーアらと並び選出された。
[字]2021年3月13日(土)21:00~23:30
[字]2021年3月16日(火)14:10~16:30
[字]2021年3月24日(水)20:30~23:00
[吹]2021年3月14日(日)21:00~23:30
[吹]2021年3月18日(木)13:10~15:40