『ロマンス編』から更にスケールアップした劇場版2作目『コンフィデンスマンJP プリンセス編』。シリーズおなじみのキャストも集結するほか、ダー子役の主演・長澤まさみをはじめ、個性豊かな女優たちの出演も見どころ。そんな女性キャラクターの活躍とあわせて紹介する。
“コンフィデンスマン”の意味とは?
長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が一流の信用詐欺師に!
タイトルとなった“コンフィデンスマン(confidence man)”とは、「詐欺師」のこと。
confidenceは“信用”や“信頼”を意味する英単語で、それにmanがつくと「人を(じわじわと)信用させてダマす者」という意味合いが出てくる。
本作では、長澤まさみが天才的な女詐欺師・ダー子、東出昌大が詐欺師ながらもお人好しのボクちゃん、小日向文世が百戦錬磨のベテラン詐欺師・リチャードという一流の信用詐欺師に扮し、“オサカナ(=ターゲット)”たちから金品をまきあげる華麗な手口に魅了される。
視聴者すらもダマしてしまう見事な展開と、ただのだまし合いには収まらないストーリーが人気の作品だ。
ちなみにだまし合いをテーマとする映画のことは、“コン(詐欺)・ムービー”もしくは“コンゲーム映画”といわれる。
『プリンセス編』あらすじ
資産家の遺産を狙って詐欺師たちがランカウイ島に集結
世界有数の大富豪一家であるフウ家の当主レイモンド・フウが亡くなり、その10兆円の遺産をめぐって姉弟間での遺産争いが繰り広げられていた。
しかし、相続人が行方知れずの隠し子ミシェルだと知ったダー子、ボクちゃん、リチャードは、フウ家を次なる“オサカナ”に定め、身寄りのない少女コックリを“ミシェル”に仕立て上げることに。
一方、莫大な遺産を狙い、一流の詐欺師たちがマレーシア北西部のアンダマン海にある“伝説の島”ランカウイ島へと世界中から集結していて…。
フウ家に乗り込んだダー子らコンフィデンスマンたちは、お宝をゲットするため奇想天外なコンゲームをスタートさせるのだった。
個性豊かな女優たちの活躍に注目
ダー子はパーティドレスを含めて29変化⁉
毎回豪華なキャストが出演する「コンフィデンスマンJP」シリーズ。
本作でも主要メンバーである長澤まさみ、東出昌大、小日向文世はもちろんのこと、劇場版1作目『ロマンス編』に登場した竹内結子、三浦春馬、織田梨沙が出演。
ドラマからのおなじみのキャストとして、江口洋介、広末涼子、前田敦子、石黒賢、生瀬勝久らも続投した。
新たに登場するキャストとしては、大富豪であるレイモンド・フウを北大路欣也が演じるほか、その子供たちにビビアン・スー、古川雄大、白濱亜嵐が抜擢。
フウ家の執事を演じる柴田恭兵は、その貫禄と佇まいで“できる執事”を体現。
また、当時まだ出演作も少なかった関水渚が、キーパーソンであるダー子の新たな子猫(手下)・コックリ役を見事な演技力でしっかりと務め切った。
そのほか、ホテルの支配人に滝藤賢一、売れない画家として登場する濱田岳、コックリをこき使っていた中年詐欺師役の濱田マリと、脇を固めるキャストも見逃せない。
とあるシーンでは式典に来ていた賓客としてデヴィ・スカルノが登場ほか、街中のちょっとしたシーンにもかかわらずGACKTが出演しているあたり、世界有数の大富豪がいる島という設定に相応しい顔ぶれを用意したのかもしれない。
これだけの豪華キャストが出演している中でとりわけ注目して欲しいのは、なんといっても個性豊かな女優たちだ。
それぞれの役柄によって違いはあるものの、“プリンセス編”と題しただけあって衣装も華やかなものが多く、中でもダー子はパーティドレスを含めて29変化しているという。
なお、ダー子の師匠であるスタア役の竹内結子は本作が遺作となった。
監督は前作『コンフィデンスマンJP ロマンス編』も手掛けた田中亮。
2022年1月14日に公開された『コンフィデンスマンJP 英雄編』でも監督を務めている人物だ。