岡田准一が石田三成に!豪華キャストによる映画『関ヶ原』

岡田准一が石田三成役で主演した映画『関ヶ原』は、誰もが知る関ヶ原の戦いを描いた司馬遼太郎の小説が原作の時代劇。徳川家康を役所広司が演じ、監督は原田眞人が務めた。

司馬遼太郎の人気小説を原作につむぐ歴史超大作

決戦を担う豪華な“関ヶ原キャスト”たち

日本の歴史上大きな節目となった天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」はわずか6時間で終結した。
映画『関ヶ原』では、この決戦の裏側に潜む誰も知らない真実を、司馬遼太郎の人気小説を原作に描いている。
豊臣秀吉の政権を担う五奉行の1人として知られ、本作の主演である石田三成を演じたのは岡田准一。
そして天下取りに乗り出した野望の武将・徳川家康を役所広司、三秀を慕う伊賀の忍び・初芽を有村架純、三成の右腕・島左近を平岳大、関ヶ原の戦いの勝敗の鍵を握る小早川秀秋を東出昌大が演じているほか、北村有起哉、伊藤歩、滝藤賢一、中越典子、西岡徳馬、松山ケンイチら実力派俳優陣が“関ヶ原キャスト”として集結した。
戦国武将たちが繰り広げる人間ドラマや、岡田をはじめ役者たちの殺陣やアクションにも注目してほしい。
監督は『検察側の罪人』(2018年)の原田眞人で、新作『燃えよ剣』では再び岡田准一とタッグを組んでいる。

映画『関ヶ原』のあらすじ

秀吉が病にたおれ、家康は着々と天下取りの準備を進めていく

1588年、少年時に秀吉に気に入られ豊臣家に仕えることとなった後の石田三成は、大阪城に三重の堀をめぐらす工事の様子を高台から眺めつつさらなる野望を語る秀吉に、複雑な思いを感じていた。
その7年後、伏見城に集った豊臣家の五大老・六奉行ほか家臣たちは、謀反の疑いにより自害した関白・秀次の一族郎党を根絶やしにすべきと色めきたつ。
三成の救済の懇願も虚しく秀次の妻子らの処刑が執行され、その無慈悲な行為に鋭い批判の声を挙げ立ち去った浪人が侍大将として名を馳せた島左近であることに気づいた三成は、後を追い、自身の家来となってくれるよう請うのだった。
秀吉が病に倒れ、日々弱っていくなか、家康は着々と天下取りの準備を進めていく。
そして1598年に秀吉が逝去し、歴史は大きく動き始め…。

歴史的価値の高い建造物を使用して撮影を敢行

実際の「関ヶ原の戦い」に関係する場所でのロケも

大阪城など一部のシーンは京都松竹撮影所内にセットが組まれたものの、ほとんどのシーンでロケ撮影が敢行された本作。
伏見城の千畳敷大広間のシーンでは京都・東本願寺の大神殿が使用されたほか、百済寺が石田三成の屋敷として、国宝に指定されている金剛輪寺の本堂が徳川方の本陣として登場するなど、滋賀・京都を中心に歴史的にも価値の高い建造物で撮影が行われた。
そのロケ地には、井伊直政が三成に領地を与えられて築城した彦根城や島左近の屋敷があった地に建立された清凉寺など、「関ヶ原の戦い」に関係する場所での撮影も。
そんな本格指向の映画『関ヶ原』は、第41回日本アカデミー賞で優秀作品賞、優秀監督賞(原田眞人)、優秀主演男優賞(岡田准一)、優秀助演男優賞(役所広司)を含む計10部門の優秀賞を獲得した。

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