『ピンポン』人気卓球コミックを窪塚洋介主演で映画化

10月1日に公開となったオムニバス映画『DIVOC-12』の林田浩川監督作『タイクーン』編に出演する窪塚洋介。今回は彼の多数の出演映画の中でも人気の高い卓球映画『ピンポン』を、2014年のアニメ化も含めて紹介しよう。

卓球に打ち込む男子高校生の姿を描く青春群像劇

松本大洋の人気卓球コミックを実力派キャストで映画化

映画『ピンポン』(2002年)は、窪塚洋介主演で、卓球に明け暮れる日々を送る男子高校生たちの悩みや友情を描いた青春群像劇だ。
原作は松本大洋による同名の人気スポーツ漫画で、個性豊かなキャラクターたちが登場する。
主人公の星野裕(通称ペコ)を窪塚洋介、星野の幼なじみの月本誠(通称スマイル)をARATA(※現在は井浦新)、ペコの最強のライバルである海王学園高校卓球部主将の風間竜一(通称ドラゴン)を中村獅童が演じている。
監督・VFXを山田涼介主演作『鋼の錬金術師』(2017年)の曽利文彦、脚本を「土竜の唄」シリーズ、『パンク侍、斬られて候』(2018年)の宮藤官九郎、ストーリーボードをCGアニメーション「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズの荒牧伸志が務める。
卓球のシーンで飛び交うピンポン玉の90%は実はCGだったというが、そのダイナミックなラリーは見ているだけで楽しめる。

映画『ピンポン』のあらすじ

卓球を心から愛するペコとスマイルは初めての全国大会で敗れてしまい…

神奈川県藤沢市。
小さいころから近所の“タムラ卓球場”に通っていたペコとスマイルは、そろって片瀬高校へと進学する。
卓球で頂点を目指しているペコと卓球の才能があるにもかかわらず「卓球は暇つぶし」と語るクールなスマイル。
2人とも卓球を心から愛し、卓球部に所属しているものの、練習はさぼってばかり。
そのためペコは迎えたインターハイ県予選で、県内屈指の卓球強豪校である海王学園高校に進学したもう一人の幼なじみの佐久間学(通称アクマ)に敗れてしまう。
一方、かつてペコが完敗した中国からの留学生・弘文革(通称チャイナ)と対戦したスマイルは、優勢だったが勝ちを譲ってしまい…。

2014年には「ピンポン」がテレビアニメ化

シリーズを手掛けたのは湯浅政明監督

「ピンポン」は、2014年に「ピンポン THE ANIMATION」のタイトルでテレビシリーズとしてアニメ化されている。
アニメ版ではペコの声を『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(2020年)の片山福十郎、スマイルをテレビアニメシリーズ「僕のヒーローアカデミア」の内山昂輝、ドラゴンを咲野俊介、アクマを木村昴がそれぞれ務めているほか、ペコ・スマイル・アクマが通ったタムラ卓球場のオババ役として野沢雅子がクレジットされている。

基本的には松本大洋の絵柄をそのまま生かしているものの、卓球の試合方法が現行のルールに修正されるなど、原作漫画の連載当時から放映時への時代調整が行われた。
漫画、実写映画、アニメとそれぞれに見比べてみるのも一興かもしれない。

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