令和に「サラリーマン金太郎」が映画で復活！
混迷する現代におくる二部作が連続公開
神奈川県生まれ。2010年俳優デビューし、活躍の場を広げ、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』『東京喰種トーキョーグール』、ドラマ「今日から俺は!!」などに出演。2024年は主演ドラマ「バントマン」などに出演。2024年11月にはミニアルバム『Action』をリリース。
まっすぐに生きることが難しい時代。令和にふさわしい金太郎になれたら
2025年新春、あの「サラリーマン金太郎」が令和の時代に新たなキャストで復活を果たす。元暴走族のリーダーで、さらにマグロ漁師からサラリーマンの世界へ大胆な転身を遂げる主人公・矢島金太郎役に挑戦するのは「今日から俺は! !」や『東京リベンジャーズ』など、これまで数々の作品でタフな男を演じてきた鈴木伸之。原作コミックは連載開始から30年を数え、過去２回の実写ドラマ版でもすでに高い知名度を誇っている本作に、鈴木はどのように挑んだのか。
今回、誰もが知っているというくらいの有名な役を演じる機会をいただけて、本当に感謝しています。原作や、今までの実写版のイメージが強い作品でプレッシャーはありませんでしたか？ という声をよくいただくのですが、たくさんの人に愛されている作品で主人公を演じられることは、逆にありがたいことでもあるんです。金太郎のキャラクターをすでにわかってくださっている方が多いから、まったくのゼロから伝えていくよりも演じやすい。そこは金太郎らしくポジティブに考えて、令和にふさわしい金太郎をどう演じられるのか、迷わずに取り組むことができました。金太郎はすごくまっすぐな男で、普通の人が言いづらいなと思うようなことを物怖じせずに聞いていく。台本を読ませていただいたら、僕のセリフにすごい量のビックリマークがついていたんですよ（笑）。良くないこと、間違っていると思うことがあったら、そこに頭から突っ込んでいくキャラクター。それで豪快に失敗してしまったり、まっすぐに生きることは時に大変なこともあると思うのですが、しっかりとした信念を持って、言いたいことや思うことをハッキリ出していくのは、平成でも令和でも、どの時代でもきっと同じように大事なことだろうと思います。自分を押し殺したりせず、正直で豊かな心を忘れずに生きていけたらいいですよね。金太郎とまったく同じ型破りな生き方を貫くのは難しくても、それがもっと風通しのいい社会につながると思います。
僕自身この役にすごくエネルギーをもらえました
今回の映画は二部作で、撮影でご一緒したみなさんにはすべてを委ねていいんだという安心感しかなくて、かなりわがままに、のびのびと演じることができたのも大きかったですね。矢島金太郎という男が周りの方々の応援に支えられながら成長していくのと同じようなことで、僕自身この役にすごくエネルギーをもらえました。品川駅前で本当に血管が切れるかと思うくらい叫んで、周りを歩いている通勤中の人たちに驚かれたり、大きな船の船首から海に飛び込んで、監督のオーケーの声も聞こえないくらい夢中になって泳いだり、普段の自分とは全然違うことがたくさんできて気持ちよかったです。金太郎のキャラクターそのままのすごく爽快な、まっすぐで熱い映画になりました。ちょっと混沌としたこの令和の世の中に、大きな一石を投じてくれる作品になってくれたらいいですね。この映画を観て、「明日からお仕事がんばろう」や「一歩踏み出してみよう」など、そんなきっかけにしてもらえたら最高です！
© 映画『サラリーマン金太郎』製作委員会
マグロ漁師をしていた矢島金太郎（鈴木伸之）は、海で遭難していた老人、大和（榎木孝明）を助けたことから、大和が会長を務めるヤマト建設に入社。初めてのサラリーマン生活に戸いながらも、大和会長らの信頼を勝ち取っていく。しかしヤマト建設は、天下りしてきた元官僚の大島社長（橋本じゅん）に牛耳られようとしていた。金太郎は鷹司（城田優）の計略にはまり、大和会長らを窮地に追い込んでしまう。金太郎らは形勢
逆転のため、大島社長の不正の証拠を掴もうと奔走する。
出演：鈴木伸之、城田優、石田ニコル、文音、影山優佳他
●映画『サラリーマン金太郎【暁】編』2025年1月10日（金）全国公開
●映画『サラリーマン金太郎【魁】編』2025年2月7日（金）全国公開
配給:ライツキューブ ティ・ジョイ
Photo：平野司 Text:真鍋新一 Styling：中瀬拓外 Hair＆Make：下川真矢 （BERYL）
