大人向け映画|キャストの名演と物語の展開が面白いヒューマンドラマ『ブラックバード 家族が家族であるうちに』

こんにちは&こんばんは。今回皆さまにおすすめしたい作品は、キャストの名演と物語の展開が魅力の『ブラックバード 家族が家族であるうちに』。キャストの一部を挙げるなら、筆者も大好きなスーザン・サランドン、ケイト・ウィンスレット、サム・ニール、レイン・ウィルソンという豪華顔ぶれ!内容としては少し重め?の大人向け映画ですが、鑑賞後に気持ちが暗くなるような作品ではないのでご安心を。本作では、「死」が直前に迫った時、ひとつの選択をした当事者はもちろん、その家族たちの気持ちも描かれます。それでは、ゆっくりじっくりと観る映画の世界へ。

【レビュー】登場人物の会話のテンポと表情を楽しむ大人向け映画

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物語は海辺の家に暮らすリリー(スーザン・サランドン)と、その夫のポール(サム・ニール)のやり取りから始まりますが、本作はしょっぱなから最後まで雰囲気が良い! その一言に尽きます。はい、レビュー終了~の流れですがあと少しだけ(笑)。
ゆったりとした空間、少しやつれ気味のリリーの表情、そしてポールからにじみ出る優しさ。色々乗り越えてきた夫婦なんだろうなというのが、この2人を見るだけでバシッと伝わってくる。この見せ方をした監督、そして魅せたキャスト陣、凄いです。
そして、そこから家族で週末を過ごすためにリリーの親友や、リリーの娘たち、そしてその家族たちが続々と集まってくるけれど、登場人物全員がしっかりとしたキャラクターが立っているので、集まるだけでもう面白い。
人間の本音と建前の難しさ、大切だからこそうるさく言ってしまうもどかしさ、そして“家族”とは言ってもちゃんと相手を見て、相手のことを考えないと上手くいかない大変さ。そんな、さまざまな感情の表現が、序盤で一気に見れます。
そして、リリーが心に決めた選択をめぐって、1人また1人と登場人物全員に展開していくストーリー…。
はぁ…。見終わった後、文句なんてありません。ただただ、ありがとう。それだけです(笑)。
とはいえ、確かにリリーの選択は人によって肯定派、否定派とわかれるかと思いますが、個人的にはそれも含めて、見守ってあげたいかなというところでしょうか。
この、リリーの「選択」は、是非スクリーンでご確認ください。ここでばらしてしまうなんて、筆者には出来ません。そして派手な大作(派手な大作も好きですが^^)にはない、ゆっくりとした時間を楽しんでいただければと思います。

【ピックアップ】筆者が大好きなキャスト4人を勝手にフォーカス

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スーザン・サランドン(リリー)

言わずと知れた俳優さんの1人です。(そして70代とは思えない綺麗さ! 筆者には想像もできないほど努力してきている方なんだろうなと素直に尊敬です)と言いつつ、あまり作品をチェックできていない筆者が彼女の出演作でおすすめしたいのは『バッド・ママのクリスマス』『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』がパッと出てくるところでしょうか。デビュー作や有名どころはまだ手を出せてないので、今後、どんどんチェックしていきたいところですね。

サム・ニール(ポール)

白状します。初見でリリーの夫ポール役がサム・ニールということに気づきませんでした…。このカッコいい俳優さん誰だろうと調べたらびっくり、サム・ニール! 「ジュラシック・パーク」シリーズのアラン・グラント博士の印象が強すぎて、まったく予想もしませんでした…。ただ、ひとつだけ分かることは、あれから20年以上経ったのにカッコよさに磨きがかかってるという事実。「ジュラシック・ワールド/ドミニオン」でまた見れること、楽しみにしてます…。

ケイト・ウィンスレット(ジェニファー)

はい。一番分かりやすいのはやはり『タイタニック』でしょうか。本作では少し仕切り屋で神経質な長女ジェニファーを演じていますが、演技が上手くて本当に素晴らしい俳優さんです。その他「ダイバージェント」シリーズや、『愛を読むひと』、『ホリデイ』、『コンテイジョン』などでの演技も印象的なので、見たことない人は是非ご覧ください。

レイン・ウィルソン(マイケル)

この俳優さんの何というか、いやらしい感じと言えばいいんでしょうか?好きです(笑)。頼れるキャラクターなのに、どこか欲望に忠実というか純粋というか…。本作でも若干空気は読めないけれど奥さん思いのマイケルを演じていますが、これまた良いキャラクターで筆者は満足でした。また、印象的な出演作としては『MEG ザ・モンスター』、『ゾンビスクール!』、『Gガール 破壊的な彼女』がありますので、このいい意味のいやらしさ、是非チェックしてみてください。

【STORY】物語の終わりは私自身で決めたい……1人の女性とその家族たちが織りなす最後のワンシーン

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医師であり夫のポールと海辺の家で暮らすリリーは、ある日ひとつの決心をした。この“選択”に長女のジェニファーは応援してくれているし、夫も全力でサポートしてくれている。親友のリズも力になってくれた。次女のアナは少し反対気味だけれど、久しぶりに会える…。そしてとある週末。家族全員がこの海辺の家に揃った。家族での散歩も楽しい、ブラックジョークが飛び交うのも良い、皆でゲームをして、早めのクリスマスも皆で祝った。静かに幸せを嚙みしめていたリリーだったが、次女アナのとある告白で一家団らんの空気が凍り付く。そして、少しずつあらわになっていく家族全員のそれぞれの想い…。喜び、笑い、泣いて、怒る、そんな当たり前の出来事はこの週末で最後。リリーが決めたひとつの選択、そして、家族が彼女にそして皆に想うこととは?

『ブラックバード 家族が家族であるうちに』

TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー中

監督:ロジャー・ミッシェル 脚本:クリスチャン・トープ
出演:スーザン・サランドン、ケイト・ウィンスレット、ミア・ワシコウスカ、サム・ニール、リンゼイ・ダンカン、レイン・ウィルソン ほか
配給:プレシディオ、彩プロ

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(情報は記事公開時点の内容です)

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