名優ロバート・レッドフォードが俳優業引退を宣言した『さらば愛しきアウトロー』｜ Mcura

今や80代半ばというのが信じられないほど、いつまでも若々しいイメージのロバート・レッドフォード。
製作業でも成功し、サンダンス・インスティテュートを設立して脚本家や監督の支援や開拓をし、サンダンス映画祭の主催を行うなど、後進の育成にも積極的な彼が俳優業引退を宣言したのが『さらば愛しきアウトロー』だ。

あらすじ

人を傷つけずに銀行強盗を重ねる男、タッカー

1980年代初頭、スマートな物腰と人懐こい笑顔を武器に、誰一人として傷つけずに銀行強盗を重ねる男がいた。
男の名はフォレスト・タッカーといい、仲間と共に大金奪取作戦を成功させ、マスコミからは“黄昏ギャング”と大々的に報道される。
タッカー一味を追う刑事・ジョンは、捜査するうちに彼の人柄に魅了されていく。
タッカーは農場を経営する女性ジュエルと出会って惹かれ合うのだが、ついに逮捕される日がやって来てしまい…。

過去作へのオマージュを思わせる演出にも注目

ロバート・レッドフォードはハリウッド屈指のイケメン俳優として数々の作品で活躍し、アカデミー賞名誉賞、全米映画俳優組合生涯功労賞なども受賞している。
本作では、『明日に向って撃て！』や『スティング』など、これまで演じてきたキャラクターを彷彿とさせるジェントルマンなアウトローを演じ、俳優人生の集大成とも呼べる名演を見せる。
レッドフォード主演の過去作へのオマージュを思わせる演出も随所に盛り込まれている。