スティーヴン・キングといえば『スタンド・バイ・ミー』や『ショーシャンクの空に』などが名作と知られ、お気に入りのベストシネマに挙げる人も多いが、やはりモダンホラーの帝王とまで言われる作家。
ホラー小説でこそ真骨頂を発揮していると言える。
ここでは1986年に発表されたスティーヴン・キング原作の「IT」の実写映画化2作品を紹介しよう。
あらすじ
弟が失踪したビルの前に“それ”は突如現れた…(『IT /イット “それ”が見えたら、終わり。』)
平和な田舎町デリーで相次ぐ児童失踪事件。
内気な少年ビルの弟も、大雨の日、通りにおびただしい血痕を残して消息を絶つ。
悲しみ自分を責めるビルの前に“それ”は突如現れ、以来ビルは得体の知れない恐怖に憑りつかれる。
やがて不良少年グループのイジメの標的にされている子供たちも、“それ”に遭遇していたことが発覚する。
秘密を共有した仲間たちは、“それ”に立ち向かうことを決意する。
かつて街を恐怖に陥れたピエロが帰ってきた!(『IT /イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』)
田舎町デリーで起きた連続児童失踪事件から27年。
少年時代の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブのメンバーも、今では一人前の大人に成長していた。
あるとき、街に唯一残っていたマイクから、ルーザーズ・クラブのメンバーの元に連絡が入る。
かつて街を恐怖に陥れたピエロ、ペニーワイズが帰ってきたというのだった…。
恐怖のピエロと少年たちが成長していく姿を描く
1990年にも映像化されたことのあるスティーヴン・キングの小説「IT」を、2017年に映画化した『IT /イット “それ”が見えたら、終わり。』と、2019年の続編にして完結編である『IT /イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
実在する連続殺人鬼をモチーフにしたと言われる恐怖のピエロを描くホラーでありつつ、自分のなかにある恐怖に立ち向かって成長していこうとする少年たちの姿を描いたジュブナイルものでもある。
豪華スターが大人になった主人公たちを演じる
メガホンを取るのは2作とも、ホラー映画『MAMA』で頭角を現した俊英アンディ・ムスキエティ監督。
『IT /イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』では、ジェームズ・マカヴォイやジェシカ・チャステインなど、豪華スターが大人になった主人公たちを演じたことも話題となった。
なお、『IT /イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』には、原作者のスティーヴン・キングがデリーにあるリサイクル店の店主としてカメオ出演している。
気になる方はぜひ探して見てほしい。
(情報は記事公開時のものです)