「アイアンマン」シリーズの監督で俳優のジョン・ファヴロー。彼が 「本当に撮りたい作品を撮る」とメガホンをとり、監督と脚本、制作、主演を務めた映画が『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』です。
食欲そそられる料理と、ある人間の人生をテーマに描かれた作品になっています。これまで手がけてきた大作とは一味違う、温かく人間味溢れる本作品の見どころを紹介します。
あらすじ
ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)はオーナーと対立し、店を辞職。次の働き口が見つからない中、元妻のイネズ(ソフィア・ベルガラ)に彼女の故郷であるマイアミへの同行を頼まれる。そこで絶品のキューバサンドイッチに出会い、その美味しさで人々に喜んでもらうために、移動販売を始めることに。 それをきっかけに、ロサンゼルスまでフードトラックでの旅が始まります。
人生を変えた「キューバサンドイッチ」
気鋭の料理人として一線で活躍し続けてきたキャスパーの第二の人生の出発点をつくったのが、キューバサンドイッチです。キューバサンドイッチとは、バゲットのようなパンにローストポークやピクルスなどをはさんだサンドイッチのこと。 シンプルで簡単ながらも、人の心を動かす料理との出会いが彼を「つくりたい料理をつくり、美味しい料理でみんなを喜ばせたい」という料理人としての原点に立ち戻らせました。 こんがり焼かれた表面とジューシーな断面、とろけだすチーズは生唾必至!そのビジュアルはもちろん、小気味いい音を奏でる楽しそうな調理風景も食欲を刺激します。
ひとりの男の成長と家族との絆の再生
一見グルメ映画のようにも見える本作品ですが、実は真のテーマはここ。これまで家庭を顧みずに一流シェフとして働き続けていたキャスパーが、息子や元同僚とオンボロのフードトラックから再スタート。汚い車内を掃除することから始まり、「料理とは何か?」「料理人として本当にやりたいことは何か?」に改めて向き合うことになります。また、なんとなく溝を感じていた息子と同じ厨房に立って旅を続けることで、本当に心から通じ合える関係に絆を深めていくのです。やがて、キャスパーには今まで感じたこのないある考えが浮かんで…この続きは映画でご確認ください!
食べたいあなたも、感動したいあなたも満足させる三ツ星映画
いかがでしょうか?ド迫力のアクション、最新技術を使った映像美…そんな派手さはありませんが、明るいラテン・ミュージックとともに描かれる日々の風景にきっとワクワクさせられること間違いなし。毎日を一生懸命に過ごし、ふと自分を見失ってしまいそうなとき、あなたの心をほぐしてくれる映画になるでしょう。ぜひご覧ください!
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