筆者の2020年マイベスト映画のBLアニメ『イエスかノーか半分か』をご紹介!

2020年に公開された映画のなかで筆者のいちばんお気に入りの作品、『イエスかノーか半分か』を紹介させて欲しい!
一穂ミチが原作を手がけ、竹美家ららがイラストを担当した大人気の同名BL小説の劇場アニメ化だ。
キュンキュンさせられるボーイズラブ・ストーリーながら、お仕事ドラマとしても考えさせられるところがあって深みのあるオススメ作なのだ。

あらすじ

爽やかなアナウンサーとは表向きの顔で…

主人公は仕事のできる男でイメージは爽やかでイケメンという完璧なテレビアナウンサー、国江田計。
しかし、それは表向きの顔で、心の中では毒を吐きまくっているとんでもない腹黒キャラだ。
そんな素顔は家族以外に誰にも見せたことがない彼が、映像クリエイターの都築潮に番組で取材したことで知り合う。
ところが、計が夜な夜なプライベートの素顔モードで出歩いた時にも出会ってしまったから大変!
幸い潮はボサボサ頭の小汚い男がアナウンサーの計だと気づかないため、計は咄嗟に“オワリ”という偽名を名乗り、そのままオワリとして潮と交流を続けることになってしまう。

すべてを見せても受け入れてくれるの…?!

口が悪くて変なやつだけど、なかなかうがった物言いをしてなんだか憎めないオワリに興味を持ち始める潮。
一方計は、これまで他人に見せたことがない素顔で潮に接し、仏頂面で毒舌を吐いても引かずに受け入れてくれる潮と過ごす時間が心地よく感じるようになる。
けれど、潮の存在が大きくなればなるほど、計はいたたまれなくなってしまう。
もしも、澄まし顔のアナウンサーの国江田計とオワリが同一人物だと潮が知ったら?
それでも潮は受け入れてくれるんだろうか…?!
自分のすべてを見せてしまうは怖い。
だからと言ってこのまま本当の自分を誰にも見せずに孤独に生きていくのか?
いや、でも、それって悪いことなのか?! 
計は今まで考えたこともないような不安を感じてしまうことに。

仕事と恋の行方にキュンキュンするはず!

この計には誰もが共感を覚えるんじゃないだろうか。
ここまで極端なことはないにしろ、誰にだって裏表はある。
でも、自分にとって大事な人ができたら、裏も表もあるありのままの自分を受け入れて欲しいというのは普遍の心理だ。
見ていると、いつしか計に感情移入している自分がいるはず。
それに、計はとっても頑張り屋さんだから、ついつい応援したくなっちゃうキャラクターなのだ。
毒舌なのも、自分自身は物凄く努力家だから、努力しなくて出来ない人には厳しくなってしまうというもの。
まあ、努力しても出来ない人にも厳しいのだけれども。
でも、計は努力して出来なかったら、もっともっと努力する。
切ないくらい頑張るところもいじらしくて応援させられてしまうのだ。
そんな計に、あるとき仕事で重要な局面が訪れることに…!
果たして計は乗り越えられるのだろうか?
潮との関係はどうなってしまうのか?! 
ハラハラしながら、この仕事と恋の行方を見守ってキュンキュンすること間違いなし!
原作未読の方も楽しめるし、原作を読んだことのある方も小説を読みながら想像していたシーンが実際に見ることができることにワクワクするだろう。
逆にアニメ版を見て気に入った方は原作も読んでみて欲しい。
一穂ミチは文章が綺麗で上手くて読みやすく、ぐいぐいと物語に引き込んでくれる。
1巻だけでも区切りがいいけど、シリーズ化されていて計と潮は3巻まであり、スピンオフもあるからたっぷりと楽しめる。
おうちで過ごすときのおともにぜひどうぞ!

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