“007”シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開を記念して、ムービープラスで6代目007の軌跡を振り返るドキュメンタリー『「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」公開記念 ダニエル・クレイグ ドキュメンタリー「ジェームズ・ボンドとして」』がTV初放送されます。
6代目ボンド、ダニエル・クレイグの軌跡を振り返る
ダニエル・クレイグはいかにしてジェームズ・ボンドになったのか?
本作は『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)以来主演を務めてきたダニエル・クレイグが、6代目“007”=ジェームズ・ボンド役として撮影現場で過ごした約15年の日々を、彼自身の言葉とメイキング映像や当時のニュースなどの貴重な素材でつづるドキュメンタリーの決定版。
ボンド役の前任者であるピアーズ・ブロズナン主演の最終作『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002年)は、シリーズの集大成と呼べる素晴らしい作品でした。
この大成功を受けて、どのように後任のダニエル・クレイグが選ばれ、それまでのシリーズとはまったく異なる“007”像を作り上げていったのか?
プロデューサーであるバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンの2人も加わり、ダニエルの起用に賭けた熱い想いを語ります。
第1作以来のプロデューサー、アルバート・R・ブロッコリ(通称:カビー)からシリーズの舵取りを受け継いだ娘たちは、父亡き後、初めての主演交代にあたってこれまでの設定をリセット。
「ジェームズ・ボンドの若き日」をテーマに、すべてを1から描き直す新シリーズの始動という大きな決断をしたのです。
最大の敵はファンだった?
人気シリーズの流れを決める大きな「主演交代」の決断とは?
初代“007”役は、2020年10月31日に亡くなった名優ショーン・コネリー。
ジェームズ・ボンドというキャラクターの存在はあまりにも大きく、役のイメージが固定化してしまうリスクもあり、“007”を演じる役者は常に大きな覚悟を要求され、プレッシャーに悩まされてきました。
これは初代のショーン・コネリーの時から変わりません。
それゆえに3代目のロジャー・ムーア、5代目のピアーズ・ブロズナンのように作品数を重ねる場合もあれば、1、2本で降板してしまう場合もあり、主役の交代はすべての“007”ファンが固唾を呑んで見守る長寿シリーズならではの大きなイベントになっていたのです。
コリン・ファレルやヒュー・ジャックマンといった有力な候補者の名前が報じられるなかで抜擢されたのは、世界的にはまだまだ無名であったダニエル・クレイグ。
ガッチリとした身体、殺気あふれる眼差しなど、それまでのエレガントな“007”のキャラクターとは正反対のルックスは世界中で物議を醸しました。
一部のファンによるアンチサイトが立ち上がり、そこを発端とするネガティヴな情報がデマとなって拡散するなど、『007 カジノ・ロワイヤル』の撮影は大きな逆境のなかで始まったのです。
ファンの不安を跳ね返した大傑作とその後
ロンドンオリンピックの開会式にも登場
結果として『007 カジノ・ロワイヤル』はシリーズで最高記録となる興収を樹立。
商業的にも作品的にも大成功となりました。
その撮影中にダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドと世界が認めることになった意外な出来事があったのですが、それは実際の映像をご覧いただきましょう。
その後はまさにダニエル・クレイグの時代。
撮影中の怪我などトラブルも多かった『007 慰めの報酬』、ベン・ウィショーが秘密兵器係のQを演じる『007 スカイフォール』、シリーズ最大の宿敵ブロフェルドが新たな設定で再登場する『007 スペクター』と、傑作を作り続けてきたその裏側が語られます。
2012年のロンドンオリンピックの開会式に登場し、本物のエリザベス女王をエスコートした際のエピソードにも注目です。
このドキュメンタリーを観れば、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の面白さが倍増すること間違いなしの内容になっています。
放送情報
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」公開記念
ダニエル・クレイグ ドキュメンタリー「ジェームズ・ボンドとして」
[字]2021年9月26日(日)16:00~17:00
[字]2021年10月5日(火)23:30~24:30
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2021年10月1日(金)全国ロードショー
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
出演:ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、ラシャーナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ジェフリー・ライト、クリストフ・ヴァルツ、レイフ・ファインズ、アナ・デ・アルマス、ビリー・マグヌッセン、ロリー・キニア、デヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ ほか