自分のルーツを探す男が災難に巻き込まれるコメディ『アメリカの災難』

自分っていったい何者なんだろう？　なんのためにここに存在しているんだろう？　人間誰しも一度は疑問を持ったことがあるはず。『アメリカの災難』の主人公・メルは養父母のもとで育ったが、アイデンティティの不安から、自分のルーツを確認しようと実の親に会いに行こうとする。しかし、その旅はとんだ災難続きで……⁉︎

アカデミー常連監督の原点といえる作品

『ザ・ファイター』や『世界にひとつのプレイブック』などで知られるデヴィッド・O・ラッセル監督の出世作。シニカルなストーリーで巻き込まれ型の悲喜劇が展開していく。主人公のメルを演じるのは、『ナイト ミュージアム』シリーズのベン・スティラー。

個性的なキャラクターを個性派俳優が演じる

共演は個性派が揃っている。主人公の妻には『6才のボクが、大人になるまで。』のパトリシア・アークエット、養子縁組協会の美女は『ディープ・インパクト』のティア・レオーニが扮している。他にも『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『ナッシュビル』のリリー・トムリンら、一癖ある名優が脇を固めている。

実の両親を探すために旅に出たのだったが…

昆虫学者のメルは妻のナンシーと生後4ヶ月の子どもを連れて実の両親に会うために旅に出る。同行するのは養子縁組協会から派遣された心理学者の美女・ティナ。しかし、両親探しはスムーズに行かず、会ってみれば協会の手違いで赤の他人であったり、父親だというミシガンのトラック運転手からは衝撃の告白を聞かされることとなる。