エルトン・ジョンの波瀾万丈の半生を描く音楽伝記ドラマ『ロケットマン(2019)』
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レコード売上の記録は全世界で3億枚以上、グラミー賞を5度受賞したイギリス音楽界屈指の伝説的アーティスト、エルトン・ジョン。
個性豊かなトップアーティストとして唯一無二の存在感を放つスーパースターだが、一時期アルコールやドラッグの問題に苦しんだことも。
しかし依存症を克服し、その後も数々のヒット曲で記録を打ち立て、その功績によりナイトの称号を与えられている。
そんな彼の波瀾万丈の半生を題材に、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)にも関わるデクスター・フレッチャー監督がタロン・エガートン主演で映画化した音楽伝記ドラマが『ロケットマン(2019)』だ。

エルトン・ジョンの楽曲をふんだんに使用したミュージカル・オデッセイ

本作は、少年レジナルド・ドワイトがピアノの才能を開花させていく子供時代から、ポップミュージシャン“エルトン・ジョン”として一時代を築く青年期までを描くミュージカル・オデッセイだ。
エルトンの代表曲ともいうべき22曲の楽曲が作品を彩っている。
映画タイトルの由来となった楽曲「ロケット・マン」は、1972年にエルトンが発表したアルバム「ホンキー・シャトー」からのシングル・カット曲で、エルトンのライブの定番曲。
後に、エルトンの50年来の仕事のパートナーである作詞家バーニー・トーピンは、宇宙飛行士の“孤独”を記したレイ・ブラッドベリの短編集「刺青の男」から影響を受けたと語っている。
その小説と同様に『ロケットマン(2019)』もまたスター“エルトン・ジョン”の孤独と苦悩を描き、そしてその類まれなる才能を活写したエモーショナルな人間ドラマとなっている。

あらすじ

栄光とは裏腹に私生活は乱れていき…

1950年代、イギリス。
両親に愛されずに育つも音楽の才能に恵まれたレジナルドは、音楽を学ぶため国立音楽院に進学し、ロックに目覚める。
ミュージシャンになるため、名を“エルトン・ジョン”と改めた彼はレコードレーベルを訪問し、作詞家バーニーと運命的に出会う。
バーニーと曲作りを始めたエルトンは「ユア・ソング」などの名曲を次々と作り上げ、初舞台となるコンサートで「クロコダイル・ロック」を披露すると観客は熱狂の渦に。
エルトンは瞬く間にスターへの道を駆け上がっていくが、その栄光とは裏腹に、同性の恋人の虐待によって苦悩し、孤独を募らせたエルトンの私生活は乱れていくのだった。

全曲吹替なしの美声を披露したタロン・エガートン

エルトン・ジョンを演じたのは「キングスマン」シリーズ、『フッド:ザ・ビギニング』(2018年)のタロン・エガートン。
演技だけでなく歌が得意なことでも知られるタロンは、ミュージカルアニメ『SING シング』(2016年)で歌手になりたいゴリラのジョニー役の声優を務めた際に、エルトンの名曲「I’m Still Standing」を歌った。
今回タロンは、エルトンのヒットナンバー22曲を全曲吹替なしで歌い、美声を披露している。
また、製作総指揮を務めたエルトンが、バーニーと共に本作のために書き下ろした主題歌「(I’m Gonna)Love Me Again」は、第92回アカデミー賞(2020年)で歌曲賞を受賞。
エンドロールではこの曲をタロンとエルトンがデュエットしているので、こちらもお忘れなく。

放送情報

スターチャンネル1

[字]2021年4月6日(火)15:50~18:00
[字]2021年4月22日(木)9:15~11:20
[字]2021年4月30日(金)15:30~17:35

スターチャンネル3

[吹]2021年4月14日(水)19:30~21:35

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