『7番房の奇跡』キャストとあらすじ|感動の名作韓流映画

数々の映画賞を受賞した名作韓流映画『7番房の奇跡』はえん罪で捕まってしまった父と娘の親子愛、刑務所の仲間たちの絆を描いた感動作。子役のカル・ソウォンの可愛さにも癒される本作のキャストとあらすじを紹介!

『7番房の奇跡』出演キャスト!

歴代動員数3位を記録し、韓国で2013年度最大のヒット作品となったイ・ファンギョン監督の『7番房の奇跡』。韓国のアカデミー賞と言われている大鐘賞映画祭(第50回)では12部門にノミネートされた韓国映画史に残る名作だ。

リュ・スンリョン(イ・ヨング)

青龍映画賞 助演男優賞を受賞した『神弓 KAMIYUMI』(2011年)、『王になった男』(2012年)などに出演している韓国の名バイプレイヤー。本作では知的障害のあるイ・ヨングを演じた。幼児を誘拐・殺害したとして証拠や証言を警察に捏造され、逮捕されてしまうというやりきれない局面であっても、不器用ながら娘のイェスンをまっすぐ愛する父を熱演した。 リュ・スンリョンは本作で第50回大鐘賞映画祭 主演男優賞を受賞している。

パク・シネ(大人のイェスン)

13歳でドラマ「天国の階段」に出演し芸能界デビューを果たし、いまや韓国の国民的女優となったパク・シネ。2021年に韓国の人気俳優チェ・テジュンとの結婚&妊娠を発表したことでも話題になっている。本作では大人になったイェスンを演じており、調停でイ・ヨングが刑務所にいた当時のことを語る形で物語が展開していく。幼少期から賢さを垣間見せていたイェスンの成長した姿をたくましく演じている。

カル・ソウォン(幼少期のイェスン)

2006年生まれの元子役。2012年に「お願い、キャプテン」でデビューし、『7番房の奇跡』で一躍人気子役となった。その後も多数の作品に出演し、今後の韓国俳優界を担う女優だ。本作では素直で愛に満ちた父イ・ヨングが大好きなイェスンを、愛らしく演じている。カル・ソウォンは本作で第50回大鐘賞映画祭 審査員特別賞を受賞した。

チョン・ジニョン(ミンファン課長・イェスンの義父)

ソウル大学出身のインテリ俳優。俳優だけでなく脚本や作家、演出家、報道番組のMCとしても活躍するなど、マルチに活動している。本作ではイ・ヨングたちがいる刑務所のミンファン課長を演じた。厳しい面を持ちつつも、イ・ヨングに命を救われたことや彼の素行からえん罪を疑い始めるという役どころだ。

オ・ダルス(ヤンホ)

韓国のベテラン俳優で劇団蜃気楼万華鏡の代表を務めている。映画デビューは2002年の『海賊、ディスコ王になる』。『国際市場で逢いましょう』(2015年)では青龍映画賞と大鐘賞で助演男優賞を受賞している実力派俳優だ。『7番房の奇跡』では元暴力団で出所後は牧師になったヤンホを演じる。ヤンホは刑務所では兄貴と慕われている仲間思いの強面。文字を読むことができず、イェスンたちから読み書きを教わるシーンではチャーミングなヤンホが見られる。

パク・ウォンサン(チュノ)

数々のドラマ、舞台、映画に出演する韓国の名バイプレイヤー。ドラマ「スイッチ」(2018年)「知ってるワイフ」(2018年)などが出演人気作である。本作では元詐欺師のチュノを演じた。ヤンホの右腕として活躍する場面もあるが、イェスンを刑務所から返す際にやらかすなど、抜けているところはあるが憎めないキャラクターである。

キム・ジョンテ(マンボム)

ドラマ「ハッピーサンデー-1泊2日」など多数の作品に出演し、善人から悪人まで幅広く演じる役者。本作では姦通で捕まったマンボムを演じており、読み書きをヤンホに教える際にはなぜか強気なマンボムがおもしろい。7番房内で何かバレてはいけないことをしているときは、マンボムが見張り役を行っている。

チョン・マンシク(ボンシク)

2014年に第22回大韓民国文化芸能大賞 映画部門 男子優秀演技賞を受賞するなど、確かな演技力が評価されているチョン・マンシク。本作ではスリで捕まったボンシクを演じている。妻は子供を出産したばかりだったが家族に会えずに悲しんでいると、イェスンがクラスメイトから借りた携帯電話を差し出してくるのだった。妻と赤ちゃんの声が聞けたボンシクの嬉しがる姿が印象的だ。

キム・ギョチョン(ソじいさん)

『西便制』(1993年)でデビューした超ベテラン俳優。本作では元当たり屋のソじいさんを演じている。元当たり屋と思えないほど穏やかなソじいさんは、イェスンと並ぶとも劣らない癒し要員である。

『7番房の奇跡』あらすじ

親子愛と仲間の助け合いをユーモアに描く

父イ・ヨングと娘イェスンの2人は、裕福ではないものの笑い合いながら幸せに暮らしていた。イェスンは小学校に入学するため、セーラームーンの黄色いランドセルをヨングにねだるのだが、目の前で最後の1個が他の客に買われてしまう。知的障害のあるヨングは、それはイェスンのランドセルだと言って客とケンカに。後日、ヨングの務めているスーパーに最後のランドセルを買った家族が偶然やってくる。女の子が他にランドセルを売っている場所に連れていってくれるというのでヨングは大喜びでついてくのだが道中で女の子は転倒して頭を強く打ち、亡くなってしまう。実は女の子の父親は警察のトップで、警察によって事実が捻じ曲げられてヨングは逮捕されてしまうのだった。えん罪で刑務所行きとなったヨングだが、1人になってしまったイェスンを守るために無実の罪を受け入れてしまい…。

『7番房の奇跡』

<作品情報>
原題:Miracle in Cell No. 7(7번방의 선물)
監督:イ・ファンギョン
脚本:イ・ファンギョン、ユ・ヨンア
出演:リュ・スンリョン、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン ほか
配給:コムストック・グループ
製作:2013年/韓国
上映時間:127分

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