歌姫ジュディ・ガーランドの晩年をレニー・ゼルウィガー主演で描く『ジュディ 虹の彼方に』
Ⓒ Pathé Productions Limited And British Broadcasting Corporation 2019

ハリウッドの黄金期の裏側で翻弄された歌姫ジュディ・ガーランドを、レニー・ゼルウィガーが演じた伝記ドラマ『ジュディ 虹の彼方に』(2019年)。
ジュディが最晩年に行ったロンドン公演を軸に、彼女の苦悩と魂の叫びがつづられる。
本作は、胸を打つ人間ドラマとともにレニーが披露した楽曲の数々も世界各国で絶賛された感動の実話だ。

『ジュディ 虹の彼方に』の主人公、歌姫ジュディ・ガーランドとは?

『ジュディ 虹の彼方に』の主人公、歌姫ジュディ・ガーランドとは?

『ジュディ 虹の彼方に』で描かれるジュディ・ガーランドは、1940年代前後に活躍したミュージカル女優。
アメリカ人作家ライマン・フランク・ボームによる名作児童小説を実写化した『オズの魔法使』(1939年)の主人公、ドロシー役で脚光を浴び、17歳にしてスターダムに。
しかし、ハリウッドスタジオが体重コントロール&睡眠抑制のために行った薬物投与がもとで薬物依存や不眠症に苦しんだジュディは、次第に仕事やプライベートに支障が出始めてしまう。
そして数度の自殺未遂と結婚・離婚を繰り返し、仕事を失った彼女は、一時は卓越した歌唱力と演技力で銀幕へとカムバックを果たすも、1969年、薬物の過剰摂取が原因で47歳の若さでこの世を去ったのである。
ジュディが『オズの魔法使』で歌った楽曲「オーバー・ザ・レインボー/虹の彼方に」は、彼女の終生のテーマソングとして今でも多くの人々に愛されている。

『ジュディ 虹の彼方に』のあらすじ

愛する子供たちと暮らすため、ジュディ・ガーランドは単身ロンドンへと渡り…

1968年、無断欠勤や遅刻を繰り返したことで仕事を失ったジュディ・ガーランドは、膨らむ借金にあえいでいた。
やむなく愛する娘と息子を元夫に預けて単身ロンドンへと渡ったジュディは、ステージで見事なパフォーマンスを披露するが、観客から喝さいを浴びながらも思い出すのは子供たちのことばかり。
さらに、舞台に立つプレッシャーと薬物の後遺症に悩む彼女は舞台で大失態を犯し、とうとう興行主から契約を打ち切られてしまう。

レニー・ゼルウィガー、『ジュディ 虹の彼方に』でキャリア史上No.1の当たり役に

長期間にわたってジュディ・ガーランドの役作りに臨んだ

『ジュディ 虹の彼方に』でジュディ・ガーランドに扮したのは、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズで知られるレニー・ゼルウィガー。
かねてからジュディのファンだったというレニーは、往年の歌姫を演じるためボイストレーニングに1年かけ、4か月にわたって楽曲をレッスン。
口調や訛り、ステージパフォーマンスだけでなく、ジュディのカリスマ性も含めて完璧に体現している。
レニーはこのジュディ・ガーランド役で、第92回アカデミー賞(主演女優賞)を受賞。
彼女が劇中で披露する楽曲はもちろん、クライマックスで歌い上げた「オーバー・ザ・レインボー」の圧倒的な歌唱力には、驚かされるとともに思わず聞きほれてしまうことだろう。

放送情報

スターチャンネル1

[字]2021年7月3日(土)21:00~23:15
[字]2021年7月6日(火)14:00~16:20
[字]2021年7月22日(木)18:30~20:45
[字]2021年8月8日(日)15:00~17:15
[字]2021年8月13日(金)10:45~13:00
[字]2021年8月24日(火)8:00~10:15

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