アカデミー作品賞映画『グリーンブック』はキャストもいい!
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映画『グリーンブック』は天才黒人ピアニストとイタリア系の白人用心棒兼運転手が、人種差別が横行するアメリカ南部を黒人専用ガイドブック(グリーンブック)を頼りに旅する様子を描いた感動作。2018年のアカデミー賞受賞作品です。

マハーシャラ・アリがアカデミー賞助演男優賞を受賞!

数々の賞を受賞した名作『グリーンブック』

2018年に公開されて、その年を対象とした賞レースを沸かせた『グリーンブック』。
第91回アカデミー賞で作品賞と脚本賞に輝き、黒人ピアニストのドン・“ドクター”・シャーリーを演じたマハーシャラ・アリは助演男優賞を受賞しました。
白人の用心棒兼運転手であるトニー・“リップ”・ヴァレロンガを演じたヴィゴ・モーテンセンは主演男優賞候補になり、編集賞にもノミネートされました。
また、ゴールデングローブ賞では作品賞も受賞し、マハーシャラ・アリはゴールデングローブ賞の助演男優賞、全米映画俳優組合賞助演男優賞および英国アカデミー賞(BAFTA賞)も受賞しています。
これだけの受賞歴があり、なおかつ人種差別をテーマにした感動作と言うと、肩ひじの張った重い作風を想像して身構えてしまうかもしれませんが、『グリーンブック』は笑ってちょっぴり泣けて心が温かくなるエンターテインメント作品です。
監督は『メリーに首ったけ』や『2番目のキス』などコメディを得意とするピーター・ファレリーが務めました。

映画『グリーンブック』のみどころはココ!

黒人ピアニストと白人運転手の人種を超えた友情に感動

ピアニストのドン・“ドクター”・シャーリーは黒人ではありますが、いわゆるブラックミュージック系のミュージシャンではなく、クラシックやジャズのピアニスト。
孤高の音楽家という風情で、とても高貴な人物です。
一方、用心棒兼運転手のトニー・“リップ”・ヴァレロンガは上品とは程遠いタイプで、学がなくて俗物といえます。
ドン・“ドクター”を演じるマハーシャラ・アリはツンと澄ました雰囲気で役柄とマッチしていて、トニー・“リップ”に扮するヴィゴ・モーテンセンはシュッとしたデンマーク系アメリカ人ですが、粗野なイタリア系アメリカ人を演じるために体重を増やして役作りをしたそうです。
そんな正反対ともいえる2人の凸凹コンビが可笑しく、接点のなかった彼らが旅していくうちにぶつかりながらもお互いに影響し合っていき、友情を築き上げていく姿がほほえましく映ります。
ただ、この『グリーンブック』はハートウォーミングなストーリーというだけではありません。
当時のアメリカに根深くあった人種差別問題について鋭く切り込んでいます。
それが上手くドラマに作用しているのが本作のポイント。
嫌味にならずに素直に感動できることでしょう。

映画『グリーンブック』あらすじ

人種の違う2人が差別の色濃い南部へと旅立つ

時は1962年のアメリカ・ニューヨーク。
一流ナイトクラブのコパカバーナで用心棒を務めるトニー・“リップ”・ヴァレロンガはガサツで無学ですが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていました。
ある日トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされます。
彼の名前はドン・“ドクター”・シャーリー。
カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才ですが、なぜか人種差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいました。
2人は、黒人用旅行ガイドブック(グリーンブック)を頼りに出発するのですが…。

作品情報

原題:Green Book
監督:ピーター・ファレリー
共同脚本:ピーター・ファレリー、ニック・バレロンガ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ ほか
製作国:アメリカ
公開年:2018年
上映時間:130分

放送情報

ザ・シネマ

[吹]2022年1月26日(水)12:30~14:45
[字]2022年1月26日(水)21:00~23:15

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