【映画×モンスター】No.10|驚きと切なさが詰まったNetflix映画『トロール』

【毎週土曜日更新】今回は2022年12月1日よりNETFLIXで配信中の映画『トロール』よりピックアップ。ファンタジーものでは当たり前の存在・トロール。おとぎ話の住人が、もし現実世界に現れてしまったら? そんなifストーリーのはじまりはじまり。

■2022年12月のNETFLIXは話題作がいっぱい!

【Netflix】12月配信作品よりピックアップ|2022年版

【はじめに】Netflix映画『トロール』とは

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それはおとぎ話の住人、しかし目の前にいるのは紛れもない存在…

今回ご紹介するNetflix映画『トロール』。トロールと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 太陽に弱い、頭が悪い、人間にいじわる、などなどでしょうか? そんな、数々の映画や絵本で教え込まれてきたトロールのイメージ、それ自体が人為的に操作されたものだったなら…。そんなおとぎ話の裏側に切り込んでいくのが本作です。

主なあらすじとしては、「信じてみなければその本当の姿は分からない」と父親から教わりつつ育った古生物学者のノラ(アイネ・マリー・ウィルマン)が、大人になってから実際にトロールに遭遇するという流れ。父親の存在、友人、夢、そして思い出。数々の思いを胸に突如現れた脅威=トロールの実態に迫っていく。しかし、その存在はまさに脅威。知らず知らずのうちに人類を脅かしてしまい…。という感じです。
王道映画とはちょっと違う驚きと、ちょっぴり切ない展開が面白いので気になった方はぜひ。

Netflix映画『トロール』に登場するトロールとは

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彼の存在は巨人か神かそれとも自然の怒りか…?

トロール、と聞いて筆者が思い浮かべるのは「ハリーポッター」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでのトロールです。動きも遅くて少しバカっぽい。しかし、本作に登場するのは、今までのイメージとはまったく違うトロールで、どこか神秘的ですらある。そんな彼または彼女の正体をちょっとだけご紹介。

トロールの特徴について

土と岩でできた体に、氷の骨…」作中に出てくるおとぎ話での説明はこんな感じ。ただし、体が山のように大きく、その一挙手一投足はただの移動ですら、甚大な被害がでるほど。特徴としては、ちょっと短い2本足、長い2本の腕の先には4本の指。そしてちょっと横に振るだけでも危ない1本の尻尾。顔はひげが生えていて牙もある。体のサイズが1m以下だったらちょっと可愛い感じの見た目ですが、怒りに触れてしまったときはさながら大自然の驚異そのもの。国が総力を挙げて侵攻を止めようとするも、近代兵器はまったく効かないほど頑丈。けれど、人間を守る一面もあったり、ただの巨人なのか守護神なのか分からなかったりで…彼は自然の化身かそれとも神か…。

【見どころ】今までのトロールの常識を覆しつつもちょっと切ない映画

本作、Netflix映画『トロール』はノルウェー発のアクション・アドベンチャーです。ノルウェーって聞くとあまり映画になじみがないので不安に思うかもですが、映像面のクオリティも申し分ないですし、正直はじめは気まぐれで見てみよ~ってレベルでしたがチェックして良かったです。本作では山のような存在としてトロールが登場しますが、その質感も見て分かるほどに細かいですし動けば皮膚?石?が落ちたりと結構リアル。そしてちょっと面白かったのはパニック映画のオマージュなのか、まるで「ジュラシックパーク」や「ゴジラ」のような緊張感を味わえるシーンがあったり、最後はちょっと考えさせられたりと。ただのモンスター映画だけで終わらない点も本作の魅力かと思います。戦車とか機銃とかロケットランチャーとか打ち込んでもものともしない、今までにはないトロールの姿。ちょっとかっこよかったなぁ。最後も気になる終わりかたをしますし。続編がでるか分からないですが、でたら絶対見ないと。
さて、かれこれ第10回にしてちょっと切なさを感じるモンスター映画を取り上げましたが、次回はどうしましょうかね~。

【図鑑No.10】Netflix映画『トロール』

Netflixで独占配信中

監督:ローアル・ユートハウグ
出演:アイネ・マリー・ウィルマン、キム・ファルク ほか
シリーズ作品:なし

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