『ジョーカー』とリンクしていると言われる『キング・オブ・コメディ(1983)』
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コメディアンとして売れたい!と思っている男がしつこく人気コメディアンに取り入ろうとして暴走していく姿を、ロバート・デ・ニーロ主演で描いた『キング・オブ・コメディ(1983)』。2019年の話題作『ジョーカー』は、本作でロバート・デ・ニーロが演じるコメディアンの卵役へ、オマージュを捧げて作られていると言われることでも有名。

『タクシードライバー』の監督・主演コンビ

監督は『グッドフェローズ』や『アイリッシュマン』などの名匠マーティン・スコセッシ。ロバート・デ・ニーロとタッグを組んで数多くの作品を手がけており、パルム・ドール賞に輝いた『タクシードライバー』と本質が似ている。ブラック・コメディでありつつ現代社会の闇をあぶり出し、ゾッとさせられる作品だ。

ロバート・デ・ニーロが男の狂気を体現

ロバート・デ・ニーロが『タクシードライバー』で演じるトラビスも承認欲求を拗らせていたが、本作の主人公のルパートも相当なもので拗らせ具合は負けちゃいない。写真やパネル相手に独りでショーを繰り広げ、妄想を加速させていく。ひたすら危ない男を演じるロバート・デ・ニーロの怪演は見もの。

大物コメディアンに取り入ろうとするが…

スターを夢見るルパート・パプキンは大物コメディアンのジェリーが群衆に取り囲まれているところを助け、ジェリーから社交辞令で連絡してくるようにと言われる。間に受けたルパートは彼とお近づきになろうとするが、いいようにあしらわれてしまい…。

スターチャンネル1

キング・オブ・コメディ(1983)
 2020年9月6日 15:00~17:00(字幕)
 2020年9月17日 21:00~23:00(字幕)

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