月9ドラマがスクリーンで迎える“集大成”『劇場版ラジエーションハウス』大事にしてきたのはラジハのチームワーク

放射線技師と放射線科医、病を見つけ出すエキスパートたちを描く『ラジエーションハウス』。すべては病に苦しむ患者、そして愛する人のため…というアツい裏方たちの奮闘は、従来の医療モノにはないエモーショナルな展開で、視聴者の心を掴んだ。昨年末に終了したシーズン2も記憶に新しい本シリーズが、月9から舞台をスクリーンに移し、劇場版として集大成を迎える。シリーズ史上最大の危機として今回描かれるのは、ある離島に発生した未知の感染症との闘い。ドラマ視聴者にはおなじみの“ラジハ”メンバー3人に劇場版の魅力を語ってもらった。

ラジハの魅力

本田「劇場版は壮大なスケールです」

広瀬：医療の現場で患者さんと向き合って、病と闘っているのは医者だけじゃない…縁の下の力持ちを描くのがラジハならではだと思います。

本田：手術のシーン、ほとんどないですしね。ひとりの患者さんのためにチーム全員が病気の原因を一生懸命探すところがラジハの魅力です。

窪田：もちろん、ひとりの患者に対して技師を総動員なんてことは現実にはないんだけど、そこを振り切ることで“患者を救う”という希望の光が差し込む感じがラジハのいいところだな、と。

広瀬：そんな技師たちが病院内から飛び出て、外の世界で病と闘う…というのが劇場版です。立て続けに事件が起きるので、台本を読んだ時点で本当に展開が早く感じました。

本田：ドラマでは絶対に描き切れないような展開が重なって重なって…。想像以上に壮大なスケールになりました。

撮影現場に流れる雰囲気

広瀬「劇場版の現場でもずっとエンケンさんと遊んでました」

窪田：ドラマと劇場版ではスタッフが違うので、現場に流れる空気も違うはずなんです。でも、意識としてはドラマの延長線として撮影できたと思うし、特にラジハメンバーの関係性は変わってないですね。これはドラマで年齢の垣根を越えた信頼を全員が築けたのがすごく大きいです。個々でも関係性を深めていて、例えば、アリスはエンケン（遠藤憲一）さんととても仲良くて…（笑）。

広瀬：劇場版の現場でも私はずっとエンケンさんと遊んでました。もはやブラザーみたいな関係で、いまでも写真や動画を送り合ってます（笑）。

本田：私は今回みんなとのシーンが少ないんです。だから正直、静かにゆっくり撮影できたというか、「普通の現場ってこうだよね？」と（笑）。

広瀬：ごめん、いつもうるさかった？

本田：いや、途中から恋しくなったよ。

劇場版での新たな発見？

窪田「チームワークは、ラジハが一番大事にしてきたこと」

本田：そういえば、映画で発見があったのは、アリスちゃんの意外な一面。アリスちゃんって、うぶ毛がかわいいんですよ。真夏に撮影したので、汗でうぶ毛がふにゃふにゃに…あれは癒された！

窪田：僕の発見は彫刻のように美しいアリスの横顔。ドラマのときは気づけなかったな〜。

広瀬：やめて（笑）。今日も絶対にイジってくると思ったんだよ、このふたりは…。

窪田：でも、発見ってそれぐらいしかないかも。みんなオープンで隠しごとがないから、内面は知り尽くしている…というか。このチームワークは、ラジハが一番大事にしてきたことなので、劇場版でもぜひ注目してほしいですね。

MASATAKA KUBOTA
1988年8月6日生まれ。
2006年にデビューし、高い演技力を武器に活躍。近年は『ラジエーションハウス』シリーズで“月9”の初主演を務め、連続テレビ小説『エール』（20年）など、表現の幅を広げながらいま一度注目を集めている。映画『ある男』『スイート・マイホーム』が待機中。

TSUBASA HONDA
1992年6月27日生まれ。
2006年にモデルデビュー。12年ごろから女優活動を本格化させ、多数の映画やドラマなどで活躍、劇場アニメ『天気の子』（19年）には声優として出演した。5月、6月連続公開『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー／最後の錬成』が控えている。

ALICE HIROSE
1994年12月11日生まれ。
2008年に女優デビュー。4月放送スタートのドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの？』とドラマ『探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り』でも主演を務めている。声優として出演したアニメ『バブル』が5月13日（金）に公開予定。

Photo：塚原孝顕　Text：山崎裕人　【窪田正孝】Styling：菊池陽之介　Hair&Make：糟谷美紀　【本田翼】Styling：本間園子　Hair&Make：林由香里　【広瀬アリス】Styling：安藤真由美（スーパーコンチネンタル）　Hair&Make：宮本愛（yosine.）

（情報は公開時点のものです）